花づくりの基礎 vol.3

管理方法・増やし方

素敵な花を咲かせるために日頃の管理、お手入れが必要です。

種子まき、花苗植え、球根植え付け等、日常生活の負担にならない程度の花とのふれあいで、より一層の花々への愛着を感じてください。

水やり

植物の養分は、ほとんど水に溶けて根から吸収され、葉や茎に運ばれていきます。

四季別の水やりで必要な水の量を学びましょう。

春のイメージほとんどの植物が生育に適しているため、用土の表面が乾いていたら午前中に、鉢底から水が垂れるまでたっぷりやること。
夏・梅雨のイメージ夏 (梅雨)暑さが苦手な花々は生育が終わる。夏の花々は雨季期間中水やりは、用土の表面が濡れていなければ、必要ない。
夏のイメージ高温を好む花々の生育期。乾燥気味で根を張るので、水のやりすぎに注意する。 梅雨開けてからの植え替えが、本来の生育旺盛となる。室内の冷房からはなして置き場所も選ぶ。 暑さを嫌う花々は涼しい場所に移動する。
秋のイメージ春と同じく生育に適した季節だが、寒さが苦手な植物は水やりを減らしていく。
冬のイメージ水持ちの良い季節なので、過湿にならないようにむしろ、水やりを控える。室内の観葉植物はほとんど水やりを避ける。暖房は加湿器で空気が乾燥しない程度に、花には霧ぶきで水分を補うことも。

摘心

上に伸びる花々は、茎の先を切る。脇芽を増やし花数が多い株を仕立てられる。

ペチュニア・カリブアコア・マリーゴールド・プリムラ・パンジー等

切り戻し

切り戻し

花付きの良くない株は茎を半分~1/3程度切り戻せば再度、花を咲かせることができる。 

ベコニア・サルビア・日日草・インパチェンス・千日草・カランコエ等

※切り戻し後の花の様子(インパチェンス)

切り戻し後の花の様子(インパチェンス)

花がら摘み

花がら摘み
花がら摘み2

花の咲き終わった花がらを摘み取ると花付きが良くなる。清潔に保つ事で病気の予防にもなる。 

マリーゴールド・ジニア・パンジー・プリムラ等

※花がら摘み後の花の様子(マリーゴールド)

花がら摘み後の花の様子(マリーゴールド)
花がら摘み後の花の様子(マリーゴールド)2

剪定

樹木の枝を切り摘めて樹形を整える。花芽の時期に切ると、翌年花が咲かないので注意。

アジサイ・マーガレット・金木犀・バラ・テッセン等

株分け

宿根草の多くは、株分けができる。宿根草は根株が増えて大きくなるが、古株になると根株が込み合い、次第に活力が低下して花付きが悪くなる。そこで、2~3年に一度株分けをする。株を若返りさせ又、花付きの良い株にすることができる。

ガザニア・ユニオプスデージ-・クリスマスローズ・シンピジューム等

挿し木【芽】

茎の生育が良い花々、鉢花の花木など挿し木、挿し芽で増やせるものが多くある。

葉挿しにする木立ベコニア・シャコバサボテンなど変わった挿し方をする花々もあるが、多くは茎先の一部を切り取って挿し穂を作る。用土は鹿沼土など。 

多肉植物・観葉植物・アジサイ・ローズマリー・クリスマスローズ等